売れない不動産どうする?不動産引取り業社の現実と注意点
2025年01月10日 16:54
「売れない不動産、どうする?引き取り業者の現実と注意点」
世の中には「売りたくても売れない不動産」を抱えている方が少なくありません。これらの不動産は、「負動産」とも呼ばれ、持っているだけで固定資産税などのコストがかかり、所有者にとって大きな負担となります。そんな中、有料で不動産を引き取る業者が存在しますが、この業界には注意すべきポイントがいくつかあります。
1. 負動産の引き取り業者の現状
不動産の引き取り業者には、次のようなケースが見られます:
• 引き取りを装った詐欺的手法
不動産調査料などの名目でお金を請求したまま、引き取りに応じない業者も存在します。こうしたケースでは、最終的に不動産が引き取られないまま費用だけが発生することになります。
• 別法人名義での形式的な引き取り
実際には責任を負わず、別法人の名義にして対応を終える業者もあります。この場合、不動産の管理やその後の処分に関する問題が宙に浮いてしまう可能性があります。
• 引き取った後の責任を放棄する業者
一度不動産を引き取った後、その不動産がどうなるかについて全く責任を取らない業者も少なくありません。
2. 良心的な業者の存在
中には、引き取った不動産を次世代のために活用方法を模索してくれる業者も存在します。このような業者は私が知る限り全国で2〜3社ですが、不動産の再利用や地域社会への貢献を考えた対応を行っており、安心して依頼できる存在です。
3. 業者選びのポイント
もし負動産を引き取ってもらうことを検討している場合、次のポイントを確認しましょう:
1. その後の活用方法について確認する
業者が不動産をどのように扱う予定なのか、具体的な方針を尋ねましょう。活用方法について明確に答えられない業者には注意が必要です。
2. 費用の内訳をしっかり確認する
不動産調査料や手続き費用が不当に高額でないかを確認します。透明性のある見積もりを出してくれる業者を選びましょう。
3. 口コミや評判をチェックする
実績や評判が良い業者を選ぶことで、トラブルを避ける可能性が高まります。
4. 契約内容をしっかり確認する
引き取り後の管理や責任範囲について契約書に明記されているかを確認します。
4. 次世代のためにできること
負動産は一見不要な資産であっても、その後の活用方法次第では地域や次世代にとって価値を生むことがあります。引き取ってもらう際には、業者にその後の活用方針を聞くことで、より有益な使い道を見つけられるかもしれません。
まとめ:知識を持って賢い選択を
不動産の引き取り業者を利用する際は、業者選びが非常に重要です。不動産が無駄になるどころか、次世代のために活用される可能性もあるからこそ、慎重に対応することが求められます。
「負動産」と感じている資産も、新たな価値を生み出す一歩になるかもしれません。業者を選ぶ際には知識を身につけ、信頼できる相手とともに次のステップを考えましょう。
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相続・不動産の相談窓口 合同会社エボルバ沖縄 棚原 良太